第29章 強烈なスカッとお見舞い

今村爺さんは、南雲玲奈が口にしたのがまさかそんな質問だとは思っていなかった。

驚きに揺れた表情はすぐ、軍人らしい硬い冷徹さへと変わる。

鋭い視線で南雲玲奈を数秒、射抜くように見据えた。――意図を見抜こうとしているのだろう。

部隊の人間の身元など、軽々しく探っていいものではない。

南雲玲奈も、ここまで大きな反応が返ってくるとは思わず、思わず肩を震わせた。

自分は、越えてはいけない一線を越えてしまったのだろうか。

逡巡する彼女に、今村爺さんが低く問いかける。

「……おまえ、どうしてそれを知りたがる」

南雲玲奈は隠すつもりもなく、まっすぐ答えた。

「探してるんです。病気を診てもら...

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